ガス抜き

風船に空気を入れていくと、
必ず爆発する。

人間も根詰めてやっていると、
いずれ爆発する。

かという私も福岡では、
それに近かった。
ガス抜きの仕方を知らない
真面目人間だったと思う。

新潟に戻ってきて、
この仕事をはじめたとき、
今では考えられない程、
マナーに厳しかった。
例えば、
両手を卓の上に出すな、
きわどい発言はするな、
山をとにかく推牌しろ、
遅刻をするななど。
言い方は柔らかったかもしれないが、
とげはあったと思う。

教室でなく道場をやりたいという
気持だったのか、当然お客さんは
来なくなった。

ゆるくして教室にしようとしたら、
今のように皆さん来てくれる。
皆さんは、道場生になりたいのではなく、
遊びを求めているのだと感じた。
遊びを荒らす無法者に対してのみ、
厳しく裁定をしたら、安心して
来てくれる人が増えた。

不真面目になろうと思ってから、
人生上手くいくようになったと思う。
凄くまじめな人は、ガス抜きを
覚えてほしい。

凄くまじめな人の上司は、
ガス抜きの仕方を教えることも
仕事だと思う。

「ガス抜き」への2件のフィードバック

  1. 人生の機微!
     う~ん、深い文章ですねぇ。ノーベル賞受賞者の江崎玲於奈さんのエサキダイオードの発明秘話?!を思い出しました。

    1. 日本人は真面目ってのが、
      今のような状態の脱却の足かせになっているのだ
      と思います。

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